ヴィクトリアケーキの発祥はイギリスでヴィクトリア女王に因んで名付けられていると言われています。最愛の夫を亡くし、塞ぎこんでしまったヴィクトリア女王をなぐさめるためにパーティーで振舞われ、ヴィクトリア女王はこのケーキをとても気に入られた事からこの名前がつけられたそうです。 女王お気に入りの高貴なケーキにしては、意外にもシンプルな見た目のケーキなのですが、イギリスでは日本で言えばショートケーキのように、長く愛され続けている伝統菓子です。
レシピの多くは、プレーンの生地を2つ作り、ジャムをサンドしてシンプルに作られていることから、ヴィクトリアサンドウィッチケーキという変わった名前が付けられています。素朴なケーキですが、季節のフルーツで作った自家製ジャムやレモンカード、少し豪華にホイップクリームなどをサンドしたりと、それぞれの家庭やアフタヌーンティー、パーティーなどのシチュエーションによってアレンジ出来るため、老若男女に親しまれています。
今回はグルテンフリーで、米粉を使ったしっとりとしつつも、口溶けの良いヴィクトリアサンドウィッチケーキのレシピをご紹介します。このレシピでは、定番のラズベリージャムを使用しましたが、ぜひご自由にお好みのジャムをチョイスして作ってみてくださいね。
材料(16cmケーキ型1台分)
- バター 120g (常温に戻しておく)
- きび砂糖 120g
- 卵 120g (L玉2個分 常温に戻しておく)
- 米粉 110g
- 片栗粉 10g
- ベーキングパウダー 小さじ1
- 塩 ひとつまみ
- バニラペースト 少々 (バニラビーンズやバニラエッセンス、バニラオイルでも良い)
- ラズベリージャム 1/2瓶 (約100g)
- 生クリーム 1/2パック
- きび砂糖 8g
- キルシュ 大さじ1
- メープルシロップ 大さじ1
- 粉糖 少々 (泣かない粉糖)
作り方
1 | ボウルに常温で柔らかくなったバターを入れ、きび砂糖を加えてハンドミキサーで白っぽくふんわりするまで良く混ぜる。 Point!! バターを常温に戻してから混ぜることで、ふんわりとした生地になります。 | |
2 | 卵を良く溶き、1に少しずつ数回に分け加え混ぜる。 Point!! 卵は常温で数回に分けて加えると、分離せずに混ぜられます。 | |
3 | 2に米粉、片栗粉、ベーキングパウダー、塩を振るい入れる。 Point!! 米粉はダマになりにくいですが、ふんわりさせる為に、粉類は振るって加えましょう。 | |
4 | バニラペーストを加えハンドミキサーでしっかり混ぜる。 Point!! 米粉にはグルテンはないので、粘りが出る心配はありません。ここで生地に粉類がしっかり混ざるように良く混ぜましょう。 | |
5 | クッキングペーパーを敷いた型に生地を流し入れ、表面を平らにし、軽くトントンと落として空気を抜く。 | |
6 | 170℃のオーブンで50分程焼く。 | |
7 | 焼き上がったら、2~3分置いて型から外し、冷ましてから半分に切る。 | |
8 | 切った上下の断面にキルシュとメープルシロップを混ぜたシロップを打つ。 | |
9 | 下の層の断面にラズベリージャムを塗る。 | |
10 | 生クリームにきび砂糖を加え、氷水に当てたボウルの上で泡立てたホイップクリームをジャムの上に塗る。 | |
11 | 上の層を乗せ、粉糖を振るう。 | |
12 | 完成! |
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