グルテンフリー醤油(しょうゆ)はどれが良い? 12商品食べ較べ編

グルテンフリー醤油(しょうゆ)はどれが良い? 12商品食べ較べ編

2024-1-22

日本人にとって身近で、和食に欠かすことのできない醤油は、ほとんどの場合小麦を原材料に加えています。

小麦は醤油に甘みやコク、香りを加える等の重要な役割を担っている一方で、小麦アレルギーの方やグルテンフリー生活をされている方には、醤油が使えない原因となっていました。

そんな中、最近は小麦を使用しないグルテンフリーの醤油も出てきており、普通のスーパーでもちらほら見かけるようになってきました。

そこで今回はグルテンフリー醤油に焦点を当て、12種類のグルテンフリー醤油をお豆腐とお刺身につけ、実際に試食して比較してみました。

中には普通のお醤油を超える?と思われる程美味しいグルテンフリー醤油もございましたので、ぜひ最後までお読みいただき、購入のご参考にしていただけたら幸いです。

※本記事に記載ある参考価格は記事執筆時点の価格です。

※ご紹介する商品は原材料として小麦粉を使用していませんが、製造過程で混入する可能性はございます。必要に応じてご確認のうえ購入してください。

 

 

比較の概要

スーパーやネットショップで購入できる12種類のグルテンフリー醤油を比較してみました。比較するグルテンフリー醤油について、それらの色・塩味を分布図にすると次のようになります。

 

グルテンフリー醤油の分布図

 

本記事では、豆腐と刺身につけて試食し、各醤油の特徴をご紹介いたします。
次回の記事では、様々な料理に合うグルテンフリー醤油をご紹介する予定です。そちらもお楽しみに!)

 

 

 

オーサワの有機茜生たまり醤油 / オーサワジャパン

こちらの商品は国産有機大豆100%使用で、木桶で2夏以上長期熟成させていた天然醸造法で作られています。また非加熱の為、圧倒的に香りが高く、コクがあり、濃厚な旨みとまろやかさに、「美味しい!」と唸る醤油です。

クセがなく、お豆腐にもお刺身にも非常に相性がよく、素材の味を引き立ててくれました。たまり醤油ですが、普通の醤油と濃さ色味、味わいが全く変わらない、むしろ普通のお醤油より美味しいと感じるほど、大変素晴らしいグルテンフリー醤油です。お値段は少し高いですが、自信を持ってお勧めするグルテンフリー醤油です。

 

商品名オーサワの有機茜生たまり醤油 / オーサワジャパン
参考価格(税込)1,620円(500ml)
原材料有機大豆(国産)、食塩(天日塩)
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いつでも新鮮 えんどうまめしょうゆ / キッコーマン

大豆・小麦を使用せず、えんどう豆と食塩を主原料に通常の醤油と同様に作られています。

濃さ、色合いは、通常の醤油のような見た目で、えんどう豆の香りやクセは一切なし、芳醇な香りやコク、まろみがあり、しっかりとした味わいで、お豆腐・お刺身の素材の味を引き立てるとても美味しいグルテンフリー醤油です。他のグルテンフリー醤油に比べてコストパフォーマンスも高いので、小麦粉アレルギーの方だけでなく、大豆や小麦粉を使わずに作られた醤油にご興味を持たれた方にぜひ一度お試しいただきたい商品です。

 

商品名いつでも新鮮 えんどうまめしょうゆ / キッコーマン
参考価格(税込)391円(200ml)
原材料えんどう豆(アメリカ産)、食塩/アルコール
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ハラールしょうゆ / キッコーマン

こちらの醤油は、各国の認証機関と相互認証を有する国際的なハラール認証機関であるオランダのHFFIAからハラール認証を受けているそうです。通常のしょうゆ醸造で行われる酵母によるアルコール発酵を行わず、アルコールの発生を抑えたキッコーマン独自の製法で作られています。

見た目、色合い、濃さなどほとんど普通の醤油と変わりありません。

お豆腐をつけて食べてみると、若干普通の醤油とは異なる味わいを感じました。一方でお刺身につけて食べてみところ、魚の臭みを消しつつ、味を引き立てる上品な味で、普通のお醤油のように…もしかすると、むしろそれを超える?とまで思える美味しい醤油でした。

海外で販売されている醤油の中には日本人からすると醤油とは思えない商品もありますが、この醤油ならムスリムやグルテンフリー生活をされている方にも自信をもって「これが日本のお醤油です!」とご紹介できる醤油だと感じました。

なかなかハラールの商品は少ない中で、しかもグルテンフリー!これからますます必要となる醤油だと思います。キッコーマンさん素晴らしいです!!と納得の醤油でした。

 

商品名ハラールしょうゆ / キッコーマン
参考価格(税込)702円(1L)
原材料脱脂加工大豆(大豆(アメリカ又はカナダ(5%未満))(分別生産流通管理済み))、食塩、ぶどう糖/保存料(安息香酸Na)
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そら豆醤油 / 高橋商店

こちらの商品は、そら豆と食塩だけで作られていますので、小麦アレルギーの方だけでなく、大豆アレルギーの方にもお使い頂ける醤油です。

そら豆を使った醤油ということで、試食前は「一体どんな味わいなのだろう?」と期待が高まると同時に、そら豆独特の風味や豆臭さは感じるのか気になりましたが、実際にお豆腐とお刺身に付けて食べてみると、大豆・小麦で作られた醤油には無い旨み、コク、柔らかさ、まろみもあり、風味豊かで、素晴らしい味わいの醤油でした。

素材の味を引き立てる上品さも持ち合わせていて、グルテンアレルギーや大豆アレルギーの方だけでなく、多くの方にもぜひ一度お試しいただきたいと感じるお醤油です。

 

商品名そら豆醤油 / 高橋商店
参考価格(税込)572円(200ml)、1,144円(500ml)
原材料そら豆(オーストラリア産)、食塩
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小豆島産そら豆で作ったそら豆醤油 / 高橋商店

こちらの商品は小豆島産のそら豆と食塩のみで作られた贅沢なグルテンフリー、大豆フリーのお醤油です。先程ご紹介したそら豆醤油と同じ高橋商店が作られている醤油です。先程のそら豆醤油はオーストラリア産のそら豆を使用しているのに対し、こちらのそら豆は小豆島産のそら豆100%で作られています。

前述のそら豆醤油(オーストラリア産のそら豆)と比べると、塩味が強く、お豆腐とお刺身につけると若干独特の風味とクセを感じました。また広がる華やかな旨みや後味も少しだけ弱い気がしました。しかし、いずれにせよ美味しい醤油ですので、小麦、大豆アレルギーがあって、国産の原材料にこだわる方にはおすすめなお醤油です。

 

商品名小豆島産そら豆で作ったそら豆醤油 / 高橋商店
参考価格(税込)1,350円(300ml)
原材料そら豆(小豆島産)、食塩
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グルテンフリー 丸大豆醤油 / 伊賀越

こちらの商品は小麦を使用せず、遺伝子組み換えでない丸大豆100%で作られているお醤油です。150mlという小ぶりなサイズと食卓に置き、使う量を調整しながら押し出せる真空ボトルが特徴です。

見た目、味わいは普通のお醤油と遜色のない印象です。お豆腐につけて食べると少し独特な風味があり、香りと旨みが少し弱めに感じましたが、お刺身につけて食べたところ、魚との相性が抜群によく、魚の味を引き立てる大変美味しい醤油でした。お刺身を食べるなら普通の醤油よりもこちらを選びたくなるかも!と思わせる醤油です。

サイズや、お値段的にも食卓で日常使いされるお醤油としておすすめのグルテンフリー醤油です。

 

商品名グルテンフリー 丸大豆醤油 / 伊賀越
参考価格(税込)399円(150ml)
原材料大豆(アメリカ産・カナダ産)、食塩/アルコール
遺伝子組み換え大豆不使用
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四穀しあわせ醤油 / ちば醤油

こちらの商品は下総醤油で有名なちば醤油が出されているグルテンフリー醤油です。大豆・小麦を使用せず、ごま・あわ・ひえ・きびを原料として作られた醤油です。また健康食材を使用していて、アレルギーだけでなく、健康面に配慮されているのが特徴です。

色合い見た目は普通の醤油とほぼ同じで、まろやかさがあります。旨みや奥行きは少し弱めで、若干独特なクセがあるので、お豆腐やお刺身のような素材そのものにかけて使用するには少し気になる方もいらっしゃるかなという印象です。一方で、大豆も小麦粉も不使用で、粗放栽培で化学肥料、農薬を使用しないでできる強い穀物である、ごま、あわ、きび、ひえというスーパーフードを使用した醤油ですので、アレルギーだけでなく健康を気にされている方にとてもマッチするお醤油だと思います。

 

商品名四穀しあわせ醤油 / ちば醤油
参考価格(税込)648円(360ml)
原材料脱脂胡麻(国内製造)、食塩、粟、稗、黍
商品詳細 公式ページamazonおすすめレビュー

 

 

お米から造った純米しょうゆ / 大正屋醤油店

こちらの商品は大豆も小麦も不使用で、島根県産のお米、島根県のお米を使った酒粕、天日塩だけを原料として醸造した醤油です。

上品で香りが高く、芳醇な旨みが広がり、角がなくまろやかです。お豆腐とお刺身につけてみると、ほんのりと後味に独特な風味があり、もしかしたらそこが気になる方もいらっしゃるかもしれません。このサイズでこのお値段なので、少し高いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、大きなデパートや自然食品屋さんなどでも販売されているため、手に入りやすいのが嬉しいです。

 

商品名お米から造った純米しょうゆ / 大正屋醤油店
参考価格(税込)540円(150ml)
原材料酒粕(米(島根県産)、米麹)、米粉(米(島根県産))、天日塩
商品詳細 公式ページおすすめレビュー

 

 

小麦を使わない丸大豆しょうゆ / イチビキ

こちらの商品は見た目、色合いはほとんど普通の醤油と同じで、まろやかで尖った塩味もなく食べやすいお醤油です。香りや旨みコクは弱めで、少し後味に独特な風味があります。お豆腐やお刺身につけて食べると、その風味が少し残るかな?という印象を受けました。

これまでグルテンフリー醤油は、なかなか手に入り辛かった中、こちらのお醤油は普通のスーパーなどでもちらほら見かけられ、手に入り易く、グルテンフリー醤油にしてはコストパフォーマンスが高いのが嬉しいです。

 

商品名小麦を使わない丸大豆しょうゆ / イチビキ
参考価格(税込)266円(200ml)、365円(500ml)
原材料大豆(アメリカ産)、食塩/アルコール
商品詳細 公式ページamazonおすすめレビュー

 

 

十水仕込溜醤油「長良」 / 山川醸造

こちらの商品は、長良川の伏流水を使い、岐阜県産の丸大豆を100年以上前から使い続けている杉桶でじっくりと熟成させて作られたたまり醤油です。力強い香りと濃厚な旨みとコクがあり、普通の醤油よりかなり濃い色合いと、とろみが特徴です。

たまり醤油は、その濃さから塩分量も多いと思われがちですが、実は塩分は以外にも少ないです。ただ、仕込み水が普通のお醤油より少なくとろみが強いため、素材に多く付きすぎてしまうため塩辛く感じてしまうところがあります。つけ過ぎると、塩辛く感じてしまいますので、ぜひ控えめにつけてお使いいただくのがおすすめです。

 

商品名十水仕込溜醤油「長良」 / 山川醸造
参考価格(税込)594円(100ml)、1,223円(300ml)、 1,866円(500ml)
原材料大豆(国産)、食塩/アルコール
商品詳細公式ページ

 

 

たまり醤油 / 桝塚味噌

こちらの醤油は創業90余年の愛知県の老舗味噌蔵が作ったたまり醤油です。木桶仕込みによる天然醸造で、熟成した豆みその上に溜まった「みそだまり」を原料として作られています。18ヶ月以上熟成した豆みそは、強く濃厚なコクと華やかな香りと旨みと奥行きある味わいです。その一滴を味わうだけで、時間をかけてゆっくり作られたものの美味しさを深々と感じる醤油です。

とろりとした粘り気と驚くほどの真っ黒な見た目の割に塩辛さは控えめで、まろみがあり、ほのかな甘みさえ感じられます。こちらも濃厚でとろみがありますので、つけ過ぎると、塩辛く感じてしまいます、ぜひ控えめにつけてお使いいただくのがおすすめです。

 

商品名たまり醤油 / 桝塚味噌
参考価格(税込)756円(1L)
原材料アミノ酸液(植物性たん白質(大豆を含む)、食塩)、大豆、食塩
商品詳細 公式ページおすすめレビュー

 

 

小麦を使わない 国産丸大豆 たまりしょうゆ / 半田の旨味家

こちらの醤油も小麦粉不使用のたまり醤油で、化学調味料に頼らず、厳選素材の国産丸大豆を使用し、長期熟成・低温仕込みで時間と手間をかけてじっくり作られているこだわりの醤油です。既にご紹介した2つのたまり醤油よりは、少し色もとろみも薄めで、香り旨みコクも控えめですが、JAS規格の特級醤油に比べ、天然のうま味が1.5倍以上とのことですので、旨みは十分ある上、普通の醤油より、塩味がまろやかなので、一般的な黒く濃いたまり醤油に抵抗がある方には食べやすいたまり醤油です。

 

商品名小麦を使わない 国産丸大豆 たまりしょうゆ / 半田の旨味家
参考価格(税込)1,108円(360ml)、2,745円(1.8L)
原材料大豆(国産)、食塩/アルコール
商品詳細 公式ページamazonおすすめレビュー

 

 

いかがでしたでしょうか?

今回はグルテンフリー醤油、12種類を実際にお豆腐とお刺身に付けて食べ較べてみました。

改めて、実際に検証をしてみると、その美味しさに驚く商品や小麦粉を使用した通常の醤油を上回る程の美味しさに驚く嬉しい商品もございました。

これまでなかなか手に入りづらかったグルテンフリー醤油が少しずつスーパーやネットなどで購入し易くなっている反面、一体どの商品を購入しようかとお悩みの方もいらっしゃることと思いますので、少しでもご購入のご参考にしていただけたら幸いです。

最後までお読みくださってありがとうございます。みなさんのおすすめのグルテンフリー醤油がございましたら、是非パクペルのおすすめ商品レビューに投稿してくださいね。

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