日本人にとって身近で、和食に欠かすことのできない醤油は、ほとんどの場合小麦を原材料に加えています。
小麦は醤油に甘みやコク、香りを加える等の重要な役割を担っている一方で、小麦アレルギーの方やグルテンフリー生活をされている方には、醤油が使えない原因となっていました。
そんな中、最近は小麦を使用しないグルテンフリーの醤油も出てきており、普通のスーパーでもちらほら見かけるようになってきました。
そこで今回はグルテンフリー醤油に焦点を当て、12種類のグルテンフリー醤油をお豆腐とお刺身につけ、実際に試食して比較してみました。
中には普通のお醤油を超える?と思われる程美味しいグルテンフリー醤油もございましたので、ぜひ最後までお読みいただき、購入のご参考にしていただけたら幸いです。
※本記事に記載ある参考価格は記事執筆時点の価格です。
※ご紹介する商品は原材料として小麦粉を使用 していませんが、製造過程で混入する可能性はございます。必要に応じてご確認のうえ購入してください。
目次
比較の概要
スーパーやネットショップで購入できる12種類のグルテンフリー醤油を比較してみました。比較するグルテンフリー醤油について、それらの色・塩味を分布図にすると次のようになります。
本記事では、豆腐と刺身につけて試食し、各醤油の特徴をご紹介いたします。
(次回の記事では、様々な料理に合うグルテンフリー醤油をご紹介する予定です。そちらもお楽しみに!)
オーサワの有機茜生たまり醤油 / オーサワジャパン
こちらの商品は国産有機大豆100%使用で、木桶で2夏以上長期熟成させていた天然醸造法で作られています。また非加熱の為、圧倒的に香りが高く、コクがあり、濃厚な旨みとまろやかさに、「美味しい!」と唸る醤油です。
クセがなく、お豆腐にもお刺身にも非常に相性がよく、素材の味を引き立ててくれました。たまり醤油ですが、普通の醤油と濃さ色味、味わいが全く変わらない、むしろ普通のお醤油より美味しいと感じるほど、大変素晴らしいグルテンフリー醤油です。お値段は少し高いですが、自信を持ってお勧めするグルテンフリー醤油です。
いつでも新鮮 えんどうまめしょうゆ / キッコーマン
大豆・小麦を使用せず、えんどう豆と食塩を主原料に通常の醤油と同様に作られています。
濃さ、色合いは、通常の醤油のような見た目で、えんどう豆の香りやクセは一切なし、芳醇な香りやコク、まろみがあり、しっかりとした味わいで、お豆腐・お刺身の素材の味を引き立てるとても美味しいグルテンフリー醤油です。他のグルテンフリー醤油に比べてコストパフォーマンスも高いので、小麦粉アレルギーの方だけでなく、大豆や小麦粉を使わずに作られた醤油にご興味を持たれた方にぜひ一度お試しいただきたい商品です。
ハラールしょうゆ / キッコーマン
こちらの醤油は、各国の認証機関と相互認証を有する国際的なハラール認証機関であるオランダのHFFIAからハラール認証を受けているそうです。通常のしょうゆ醸造で行われる酵母によるアルコール発酵を行わず、アルコールの発生を抑えたキッコーマン独自の製法で作られています。
見た目、色合い、濃さなどほとんど普通の醤油と変わりありません。
お豆腐をつけて食べてみると、若干普通の醤油とは異なる味わいを感じました。一方でお刺身につけて食べてみところ、魚の臭みを消しつつ、味を引き立てる上品な味で、普通のお醤油のように…もしかすると、むしろそれを超える?とまで思える美味しい醤油でした。
海外で販売されている醤油の中には日本人からすると醤油とは思えない商品もありますが、この醤油ならムスリムやグルテンフリー生活をされている方にも自信をもって「これが日本のお醤油です!」とご紹介できる醤油だと感じました。