卵を使わないスイーツレシピ4選

卵を使わないスイーツレシピ4選

2024-5-8

日本人の食物アレルギーの中で、一番多いのが卵アレルギーです。

卵は「完全栄養食」とも言われるほど栄養が豊富で、食物繊維とビタミンC以外の必要栄養素のほとんどが含まれており、特に良質なたんぱく質が豊富です。一方で卵白に含まれるたんぱく質はアレルギーの原因になっています。

卵は料理やお菓子作りに使われることがとても多いですが、何故そんなにもたくさん使われるのでしょう?その役割は何でしょうか?

卵には、先述の栄養面だけでなく、「熱凝固性」「起泡性」「乳化性」という三大特性があります。

「熱凝固性」とは、卵の主成分であるタンパク質が熱で固まる性質のことです。熱による凝固性を上手く利用したものには、ゆで卵や茶わん蒸し、プリンなどがあります。

起泡性」は、泡立ちやすい性質のことです。空気を取り込み混ぜることで、たんぱく質が固くなり泡が安定します。卵白をかき混ぜると細かい空気を含んだ泡ができ、生地に混ぜ込んだ泡の空気が熱を与えることで膨らみ、生地をふっくらとさせることができます。 ケーキやムース、マシュマロなどに利用されています。

「乳化性」は、本来混ざり合うことのない水と油を繋ぎ合わせ安定させる働きのことです。卵黄に含まれるレシチンが油分を乳化させる役割があります。これを利用したもので有名なのは、マヨネーズです。牛乳や生クリームを使ったアイスを作るときにも、クレーム・アングレーズといって、卵黄の乳化性を利用します。スポンジ生地(ジェノワーズ)を作る際に、生地に溶かしバターを加えても分離しないのも卵黄の乳化性のおかげです。

このように卵にはこれら3つの特性があり、その特性を利用したお料理やパン、お菓子などが沢山あるというわけです。

それでは卵アレルギーの人はその卵の特性を利用する料理やお菓子は作ったり食べたりできないのでしょうか??

ご安心ください。パクペルではこれまで、卵を使わずに卵と同じような特性を持つ食材を利用した、美味しいレシピをご紹介して参りました。今回はその中からスイーツに絞り、特に人気のある卵不使用のスイーツレシピを4つご紹介いたします。どれもとっても簡単でとっても美味しいスイーツレシピばかりです卵使用レシピと同じくらい美味しくさせる秘密も全てご紹介してまいりますので、ぜひご参考に作ってみてくださいね!

※ご紹介するレシピの中には、一部原材料にナッツ類が含まれているものがございます。5歳以下のお子様のいらっしゃる場合には誤嚥防止の為、ナッツ類はお控えになってお作りください。

 

 

アクアファバチョコレートマフィン

まず初めにご紹介するのは、ストロベリーオントップの「アクアファバチョコレートマフィン」です。

こんなにふわもこのマフィンが卵なしでつくれるの??と食べてビックリの卵不使用のマフィンです。チョコレート生地の上にピョコっと乗ったいちごがとびきりLovelyです。見た目だけでなく味もLovely♡ふわふわの、ちょっぴりビターなカカオのチョコレート生地と甘酸っぱい、いちごのマリアージュが最高の味わいで、ついついもうひとつ食べたくなってしまいます。

通常のマフィンは先程ご説明した卵の起泡性を利用して作られますが、こちらのマフィンは、パクペルのレシピで度々登場する「アクアファバ」で起泡性を補っています。アクアファバとはAqua(水)とfaba(豆)の名が意味する通り、お豆の煮汁のことです。アクアファバは、起泡性を補う卵白の代替として、お菓子作りやお料理に利用できます。

いちごが手に入るうちにぜひお試しいただきたいレシピですが、いちごがなくてもアメリカンチェリーやブルーベリー、フルーツでなくっても、チョコレートスプレーをふりかけても可愛くなりますよまた違った味わいを楽しめるので、ぜひ色々楽しんでみてくださいね! 

レシピはこちら!

アクアファバチョコレートマフィン

 

 

グルテンフリー&ヴィーガンのチョコがけビスコッティ

続いてご紹介するのは、「グルテンフリー&ヴィーガンのチョコがけビスコッティ」です。

ビスコッティはクッキーの仲間で、2度焼き製法で作るイタリアで広く親しまれている伝統菓子です。おやつとして愉しむのはもちろん、コーヒーやワインに浸したりアイスクリームに添えたりなど、好みのシーンに合わせてさまざまな愉しみ方ができるのが大きな魅力です。

クッキーはもちろんビスコッティにも通常は卵が使用され、卵の乳化性によってサクサクとした食感を生み出しています。しかしこちらのビスコッティは卵を使わずに、さらに乳製品や小麦粉も使わずに作る、グルテンフリー・ヴィーガンのレシピとなっています。卵の代わりに、豆乳に含まれる大豆レシチンの乳化作用を利用して、ココナッツオイルと豆乳を乳化させ、サクサクとした食感を生み出しています。

牛乳やバターもなし、小麦粉もなしで作れるので、とってもヘルシー!それでいてそれを感じさせない美味しさで、サクサクとした食感が楽しく、中に加えたナッツとチョコの風味が、コーヒーやカプチーノにピッタリなんです

レシピではカシューナッツを加えていますが、カシューナッツ以外にもアーモンドやくるみチョコレートなどを加えても美味!自分へのご褒美スイーツはもちろんコーヒー好きの方に作ってプレゼントしたらきっと喜んでもらえるはず!チョコがけの作業もとっても楽しいので、ぜひ作ってみてくださいね!

 

レシピはこちら!

グルテンフリー&ヴィーガンのチョコがけビスコッティ

 

 

動物性不使用&グルテンフリー!ヴィーガンチュイル

続いてご紹介するのは「動物性不使用&グルテンフリー!ヴィーガンチュイル」です。

こちらは今回ご紹介するスイーツの中で1番簡単なレシピで、作業も時短であっという間にできてしまいます。なんと材料を全てをぐるぐる混ぜてスプーンで薄く広げて焼くだけなんです♪ 焼き上がったばかりのチュイルを麺棒などにのせて冷ませば、チュイルの特徴的な可愛いカーブが生まれます。麺棒で伸ばしたり型でくり抜いたり、冷蔵庫で休ませたりする必要もありません。お菓子作りが苦手な方や初心者の方にも挑戦しやすくなっています。卵だけでなく、バターも小麦粉も不使用です。

「チュイルTuile」とはフランス語で「瓦」を意味し、文字通り屋根瓦のように薄くのばして焼き上げられ、パリッとした軽い食感が特徴の、ほどよい甘みと香ばしくコクのあるナッツの風味が楽しめる焼き菓子です。チュイルには通常卵白を使用しますが、こちらも「アクアファバ」を使用することにより、絶妙な食感を生み出しています。卵黄が余ってしまうということもありません。

クリスピーでサクサクしていて、薄いのに香り高く食べごたえがあるので、甘いもの好きさんのギルトフリースイーツとしてもお勧めです。使う材料も少なくて、思い立ったらすぐに作れるのが嬉しい焼き菓子です。

そのまま食べてもアイスクリームなどに添えても最高ですカーブを付けずにそのまま冷まして平にしたり、オレンジゼストを加えたりなど、アレンジをして楽しんでみてくださいね!

 

レシピはこちら!

動物性不使用&グルテンフリー!ヴィーガンチュイル

 

 

卵を使わない!キャラメルアーモンドタルト

最後にご紹介するのは「卵を使わない!キャラメルアーモンドタルト」です。

通常のタルトはクレームダマンドに卵を使用します。アーモンドパウダー、砂糖、バター、卵を同量配合する「四同割」が基本で、美味しく混ぜ合わせるのに卵の乳化性がとても大切になります。

リッチで奥深い味わいをもたらすクレームダマンドをこちらのタルトでは卵を一切使わずに、大豆レシチンの乳化作用を利用して、材料を混ぜ合わせています。サクッとしたタルト生地の上に、クレームダマンドをたっぷりのせ、更にキャラメルでコーティングされた、スライスアーモンドを広げ香ばしく焼き上げています。卵不使用とは思えないリッチで奥深い味わいで、ナッティーなコクとキャラメルのほろ苦い甘さが食べると虜になってしまいます。卵アレルギーの方が食べたら感動級の驚きのタルトですが、卵アレルギーでない方が食べても大満足できるはずです!卵不使用でタルトは作れない!だなんて常識を覆す絶品タルトですので、ぜひ一度トライしてみてくださいね

 

レシピはこちら!

卵を使わない!キャラメルアーモンドタルト

  

  

いかがでしたでしょうか?

今回は卵不使用で作ることができる、パクペル人気のスイーツレシピを4つご紹介して参りました。どれか気になるレシピはございましたか?

クッキーやケーキなどのスイーツは小麦粉、砂糖、バター、卵というほぼ同じような材料で作ります。卵の特性を利用し様々な種類のお菓子を作り出す為、多くのお菓子に卵が必要となり、卵アレルギーの方はご苦労されている方も多いことと思います。

しかし今回ご紹介したスイーツは通常は卵を使用するレシピを卵なしで作り、しかも美味しいという神レシピたちです。

卵の価格は、一時の高騰からは少し落ち着いた気もしますが、「物価の優等生」と言われてきた時代と比べるとまだまだ高いです。ご紹介した卵不使用スイーツレシピをご参考に卵アレルギーの方もそうでない方も気軽にお菓子作りを楽しんでいただき、美味しく召し上がっていただけたら幸いです。

最後までお読みくださってありがとうございます。「このレシピ美味しそう」や「このスイーツ作ってみました」などございましたら、皆さんのお声をお聞かせください。また些細なご質問からリクエストも大歓迎です。

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