最近では、グルテンフリーという言葉もすっかり浸透してきました。中でも米粉パンは大変人気で、米粉の品質向上や関連食材の普及などで作りやすくなってきたのもあり、少しずつご家庭で米粉パンを作る方も増えてきました。
パクペルでも、これまで様々の米粉パンレシピをご紹介してまいりましたが、どのレシピも大変人気のあるレシピとなっております。
今回はそんなパクペルの米粉パンレシピの中から、特に人気のある比較的ベーシックな米粉パンのレシピをご紹介致します。
米粉パンの魅力や保存方法などにも触れてまいりますので、ぜひ最後までお読みいただき、健康的で美味しく楽しい米粉パン生活を始めてみてください♪
※ベーシックなパンにちょっぴりアレンジを加えた「グルテンフリー!米粉パンのレシピ8選 ちょっぴりアレンジ編」のレシピまとめ記事もありますので、是非そちらもご覧ください。
米粉パンの魅力は?
米粉パンにはどんな魅力やメリットがあるのでしょうか?
健康面においては、一般的に次のような魅力やメリットがあると言われています。
- グルテンが入っていないので、小麦アレルギーの方も安心して食べられる。
(市販の米粉パンの中には成型させたり、パンを膨らますために、米粉に小麦粉を混ぜている場合があります。小麦アレルギーの方は、その米粉パンがグルテンフリーなのかをきちんと確認するようにしてください。) - 米粉は小麦粉に較べて消化が良く胃腸への負担が少ない。
- 米粉は低GI食品なため、血糖値が上昇しにくく心疾患や生活習慣病等になるリスクが軽減できると期待される。
- 必須アミノ酸のバランスが良い(米粉は小麦粉よりアミノ酸スコアが高い)。
- 米粉パンは小麦粉パンに比べて水分量が多く食感がもっちりしているので、腹持ちが良く食べ過ぎ予防に繋がることから、ダイエット中の方に向いている。
またこれからレシピをご紹介致しますが、米粉パンは「作る」という観点でも魅力があります。
ま ず米粉パンは小麦粉パンに較べて、作り方が比較的簡単で、発酵回数・時間も少なく済んだり、全体の作業時間も短くて済む場合が多いです。さらには、米粉は水に溶けやすいため、料理後の後片付けが圧倒的にラクです♪ 小麦粉パンの場合は、小麦粉が使ったボウルや道具などにへばりつき、洗うのが面倒なこともありますが、米粉パンの後片付けはサッと水で洗い流すだけで簡単です。
一方のデメリットとしては、米粉は小麦粉よりも価格が若干高めです。またどの米粉が良いのかも少しわかりづらいかもしれません。パクペルでは、市販の様々な米粉を使って米粉フランスパンを実際に作って比較した「7種類の米粉で比較!米粉の違いで米粉パンはどう変わる?」という記事を投稿しています。各米粉の特徴やコストパフォーマンス等について触れていますので良かったら参考にしてください。
米粉フランスパン
まず初めにご紹介するのは「米粉フランスパン」です。
コロンと丸い手のひらサイズのこちらのプチパンは、見た目は小麦粉で作ったプチブール(小さな丸いフランスパン)のような、米粉を使っ たしっとりふわふわな米粉のフランスパンです。
米粉パン特有のほんのり甘く飽きのこないシンプルさが、朝昼夜の日常の食事、記念日やパーティーと、どんな食卓シーンにも合います。またお米で作られているため、洋食だけでなく、和食や中華とどんなジャンルのお料理にも合いやすいです。そのまま食べても、何かに付けて食べても美味しく頂ける、万能な米粉パンです。
焼き立ての美味しさもさることながら、温め直せば、もっちりふわふわになり、焼き立ての美味しさがすぐに蘇ります。
小麦粉でフランスパンを作るにはかなりの時間が必要ですが、こちらの米粉フランスパンは簡単・時短で作ることが出来ますので、グルテンフリー生活をされている方はもちろん、グルテンフリー生活をされていな方にも是非作って頂きたいパンです。
レシピはこちら!
米粉食パン
次にご紹介するのは、「米粉食パン」です。
普通の米粉パンはサイリウムというオオバコの種皮を粉末にしたもの を加え、そのサイリウムの吸水性を利用して、丸めたり、形を作ったりしますが、こちらの「米粉食パン」は、サイリウムが不要です。本来は成形できないゆるい生地を、型に流し込んで焼くことで、サイリウムを使わずに作っています。
グルテンフリーの米粉食パンを、なるべく少ない材料と道具と工程で、初心者さんでも簡単に作ることができるよう研究して作られたレシピです。ゴムベラ1本でぐるぐる混ぜ、型に流したら発酵はたったの1回!それでいて仕上がりのテクスチャはまるで絹のよう。キメの整った美しく、美味しい米粉食パンがあっという間に作れます。
米粉パンらしいもちもちした食感とほんのり甘い優しい味わいで、そのまま食べてもサンドイッチにしても美味しいです。
作って感激!食べて感激!の驚きのレシピです。ぜひ作ってみて下さいね。
レシピはこちら!
サンドイッチにしても美味しいです。
米粉ベーグル
次にご紹介するのは、「米粉ベーグル」です。
ベーグルは、ニューヨーカーに人気のパンですが、日本でもヘルシーなパンとして、愛好家が多く人気の高いパンです。
ベーグルは、元々ユダヤ教の宗教食だったと言われており、乳製品や卵を使用せずに作ります。バターや牛乳、卵を使わないのに、もっちりとした食感になるのは、ベーグルを焼く前に「ケトリング」という、茹でる作業をするからです。焼く前に一度茹でることにより、パン生地のでんぷんが糊化して固まり、その後焼く際に、生地が膨らもうとしても、表面が固まっているため、それ以上は大きくなることが出来ず、もっちりムギュッとした食感が生まれます。また糊化した生地を焼くことで、あのベーグル特有のツヤができます。
そんなヘルシーなベーグルをさらにグルテンフリーでよりヘルシーにした、こちらの「米粉のベーグル」は小麦粉のベーグルよりも、さらにもっちり、ムギュッムギ〜ッとした食感で、翌日も固くなったり、パサパサになったりしません。そのまま食べ ても、何かに付けて食べても美味しいですし、ベーグルサンドするのもおすすめです♪
ベーグルが大好きという方や、より身体に優しいベーグルを食べたいという方に、ぜひお試しいただきたいグルテンフリーなベーグルです。
レシピはこちら!
チョコレート好きの方には、こちらの「グルテンフリー&ヴィーガン ダブルチョコベーグル」もおすすめです!
チーズ好きの方には、こちらの「米粉のチーズベーグル」もおすすめです!
米粉イングリッシュマフィン
続いてご紹介するのは「米粉イングリッシュマフィン」です。
イングリッシュマフィンは、アメリカやイギリスなどで朝食やブランチに広く食べられており、日本でも人気の高いパンです。
表面はカリッとしていて、中はもっちりとした、丸く平たいパンで、よりカリッと香ばしくさせるために表面にコーンミールやコーングリッツまぶして焼いているのが特徴です。
朝食やお昼、さらにティータイムにもぴったりなパンで、フォークを使って側面にザクザクと切り込みを入れ、手で半分に割り、カリッとトーストしてそのまま食べたり、何かをデップして食べたり、間に具材をサンドして食べます。
こちらはそんなイングリッシュマフィンを、米粉を使ってグルテンフリーで作るレシピとなっています。米粉で作ったイングリッシュマフィンは、小麦粉のイングリッシュマフィンより、外が焼いたお餅のようにカリッと、そして中がふんわりもっちりとして、食べ応えもバッチリです♪
レシピはこちら!
エッグベネディクトにして頂くのもおすすめです。「バターを使わない!グルテンフリー!エッグベネディクト」を参考に作ってみてくださいね。
米粉カンパーニュ
最後にご紹介するのは「米粉カンパーニュ」です。
で〜んと存在感のあるこちらのパンは「カンパーニュ」というパンです。カンパーニュとはパン・ド・カンパーニュ(Pain de campagne)の略称で、フランス語で「田舎」という意味があり、素朴ながらも滋味深いパンとして、フランスの各地方で古くから愛されて続けてきた日常のパンです。
そのカンパーニュを、小麦粉を使わず米粉を使って作ります。
パリッとしたクラスト(表面の皮の部分)の食感と、クラム(内側の白い部分)のふんわりもっちりした柔らかさを、どちらも存分に楽しむことができる、シンプルなパンになっています。スープやシチューはもちろん、どんなお料理にも合いますし、大きな丸い形は存在感があるので、おもてなしやパーティーなど人の集まる場にもピッタリです。
お鍋を使ってカンパーニュ を焼くと、オーブンの熱風が直接当たらず乾燥を防ぎ、焼きムラなく、均一に高温で火を入れることができます。また蓋をして密封することで、パンから出る蒸気がスチームの代わりをしてくれ、しっとりふっくら焼くことができます。
カンパーニュと言えばこのパカーンと開いたクープですが、クープは熱風が苦手で、クープが開く前に生地が乾燥して固まってしまうとクープができない原因となります。その点、お鍋で焼けば、この憧れのクープも上手く開かせることだって出来ちゃいます♪
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米粉カンパーニュでグリルドチーズサンドイッチを作るのもおすすめです。「米粉パンで作る!ヴィーガン!グリルドチーズサンド」を参考に作ってみてくださいね。
いかがでしたでしょうか?
パクペルの人気の米粉パンレシピをご紹介してまいりました。気になった米粉パンがありましたら、是非作ってみてくださいね。
今回ご紹介したベーシックな米粉パンは、材料も味わいもシンプルで、ゆえに毎日食べても飽きることなく、色々なお料理に合わせたり、アレンジできるのが最大の魅力です。また今回ご紹介した米粉パンの作り方をマスターすれば、米粉パン作りのスキルが向上し、様々な米粉パンへの応用もできるようになるはずです。ヘルシーな米粉パン生活のきっかけや一助になれば幸いです。
最後に保存方法についても簡単にご紹介致します。保存はなるべく乾燥に気をつけて、涼しい所で常温保存すれば2〜3日は美味しくいただけます。湿気がある季節や、暑い日などは冷蔵でも大丈夫ですが、おすすめは冷凍保存です。ラップやアルミホイルに包みジップロックなどの保存袋に入れて、空気を抜き、冷凍してください。どの保存方法でも米粉パンは炊き立てのご飯と一緒で、冷たくなると固くなりやすいので、冷凍の場合は自然解凍したあと、トースターで焼くと焼き立てのように蘇りとても美味しくいただけます。
上手く保存して長く美味しく召しがって下さいね!
最後までお読みくださってありがとうございます。「この米粉パン美味しそう〜」や「このレシピを参考に米粉パンを作ってみました!」などございましたら、皆さんの声をお聞かせください。
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